彫刻家・田中等の日々雑感・最新情報
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☆午後に西都市の、西都原考古博物館へ行ってきました。
開館10周年特別展で、西都原で出土しながら国立博物館などに収蔵されている国宝、重要文化財が里帰りしているのです。
私もこの考古博物館を訪れたのは、それこそ10年ぶりです。
☆職業柄、この入り口の石組みの石種と石組みのデザインが気になります。
この石壁のデザインは、西都原の鬼の窟の石室の石組みを模したものだそうです。
それに加えて素晴らしいのは、この考古博物館は入場無料なのです!
☆考古博物館内の展示の方法がとてもスリリングで哲学的な命題に満ち満ちていて、非常に考えさせられる展示方法となっています。
これは、宮崎県内で唯一、高千穂町で出土した土偶です。
☆これは古墳時代の剣です。
1500年経っても、研ぎだすとこの素晴らしい刃となります。
これは有名な隼人の盾です。
☆そして、これが西都原で出土した子持ち家埴輪です。
こちらも西都原で出土した船型埴輪です。
この埴輪を元に、古代船を復元し、古墳時代の石棺としてのブランド品だった阿蘇赤石を近畿地方まで運ぶ実験が行われています。
☆この石棺は高鍋町の持田古墳にあったものです。
この石棺は盗掘されて、古墳の上に雨ざらしに置かれていましたが、私は古墳の上で梢の下に横たわるこの石棺の雰囲気が大好きでした。
この石棺の内側には、ベンガラが塗ってあります。
私のシリーズ作品、”再生”でベンガラを使ったのは、この石棺にインスピレーションを得ています。
つまり、この石棺は私の作家活動にとっては無くてはならない存在なのですが、この西都原考古博物館が出来た時に借用され、しかしその後一切返却の申し出に応じてくれていません。
すなわち、高鍋町の宝がこの考古博物館によって、実質的に略奪されてしまったのです。
私は、私の原点である古墳の上の梢の下に返して欲しい!
☆これは、西都原古墳群の中でも突出した男狭穂塚、女狭穂塚の等高線模型です。
こんな素晴らしい施設が、入場無料だということを、私はつい最近知りました。
これからは、機会を見ては、是非この考古博物館を訪れようと思いました。
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