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彫刻家・田中等の日々雑感・最新情報
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☆昨日、空港展出品の韓国作家の作品が届きました。

夕刻に開梱して、作品の無事を確認して、作品の写真を作家に送っておきました。
この画像は開梱する前の画像です。

とても丁寧な外装です。

P5160001.JPG

























☆ところが作家本人から、注意深く送ったのに作品が壊れている。
明日別の作品を送るから、この作品を送り返してくれ、とメールが返って来ました。

損傷はなかったと思っていたので、びっくりです。

昨日は荷を開けたのが夕刻だったので、作品が2分しているのを壊れた状態だと気が付かなかったのでしょう


展示するときに組み合わせるので分離しているのだと思ったのでした。

たしかに、それにしてもじつにいい加減な梱包だな、部品の上にクッションも入れず直接本体を載せるなんて・・・・、と思いましたが、それは接合してあったものがいい加減な荷造りで壊れた状態だったのです。

外装は丁寧な梱包なのに、開けてみると作品がごろんと突っ込んであるだけ。
なんの緩衝材も入っていません。

P5160005.JPG





















本体を出してみると、作品の一部が底に残りました。

P5160006.JPG





















☆空港展で一番気を遣うのは作品の破損事故です。

特に海外から送られてくる作品、送り返す作品は毎回何らかのアクシデントがあり、その対応で胃が痛くなる思いをします。

破損事故の半分は諸外国の税関、郵便局の扱いの荒さによる事故、残りの半分は作家自身の梱包のいい加減さです。

作家がきちんと荷造りしてあって、日本に届くまでに事故にあった場合は郵便局は保険が出やすいのです。
しかし、作家の荷造りに問題がある場合は保険は出ません。

今回は明らかに荷造りに問題があって、壊れないほうがおかしい。

ここの作品を支える首根っこの部分が折れてしまっているのです。
作品を設置したときに一番力が掛かる部分です。

P5170002.JPG





















P5170006.JPG





















☆補修すれば目立たなくなるので、外見は問題なくなります。
しかし、一番力が掛かる部分なのに、補強には短いピンが入っているだけで、何の役にも立ちません。

P5180001.JPG





















P5180002.JPG





















たとえ修理しても、展示はこのような状態になります。
きちんと固定できません。展示台の上でごろごろ移動します。

P5180003.JPG





















展示中に再び破損するのが目に見えています。

補修すべきか、経費を払って送り返すべきか・・・悩みます。

展覧会の裏事情なので、こうした事故はブログに載せるのは不謹慎かもしれませんが、展覧会を持続していくためには参加する作家の努力も必要なので、あえて公開します。
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プロフィール
HN:
田中 等
性別:
男性
職業:
彫刻家
自己紹介:
宮崎県在住の彫刻家。
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