彫刻家・田中等の日々雑感・最新情報
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☆北川太郎さんからの最新ペルー便りです。
今回はインカ時代の巨石建造物サクサイワマンの石組の貴重な画像です。
”クスコは例年にない大雨で、各地で災害も発生しております。
その様な中で、インカ時代の巨石建造物サクサイワマンの石組が崩れたというニュースを聞いたので調査に行ってきました。
崩壊した石組を見てどの様な意見を持ちましたか?と問われると、私は自信を持って「これは人災です。」とお答えします。
確かに崩壊の直接の原因は大雨によるモノかもしれませんが、石組の真上で発掘調査をしておりインカ時代の排水の要素が損なわれたのが原因だと私は考えるからです。
わざわざ大雨の合間にサクサイワマンに出かけて行った訳ですが、今日は素晴らしい発見をしたので報告させて頂きます。
それは、「複雑な石組にする理由」に迫るものだと私は考えております。
多くの石組の中で、石の隙間から水が流れ出ている所と、そうでは無い箇所を見た時、私はインカの人々が排水の事を考え、石を組んでいた事に気付かされました。
水の圧力を避ける為に水は排水するが、アンデス特有の崩れやすく脆い赤土は内部に保つ必要がある。現代のゴアテックスと同じ発想である。上記の相反する要素を達成する為に複雑な石組にする必要があったのかも知れない。
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