[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
その中の一つに川村カ子トアイヌ記念館がありました。(カ子トはカネトと読みます。)
旭川には近文アイヌと呼ばれる人たちがまだ住んでおられて、しかし純粋にアイヌの血統を保っておられるのは10人ほどだということです。この記念館は北海道では一番古いアイヌ資料館だということです。
現在はカ子ト氏の子息である川村兼一氏が館長を務めらておられます。
私たちが訪れたときはまだ開館前で、丁度、笹で出来たチセという家では、刃物供養が行われていました。工芸に携わっている方々が大事な道具である刃物の供養を毎年2月にチセの中で行っているということでした
荒井先生にお土産にムックリ(口琴)をいただきました。それを川村氏の娘さんが実技指導していただきましたが、娘さんはとても脚の長い非常にエキゾチックな風貌の美しい方でした。
その後に旭川博物館を訪れるとアイヌの資料が実に豊富に展示してあり、現代のアイヌの伝統文化、伝統工芸を引き継ぐ展示の中には、今お会いしたばかりの川村兼一氏や娘さんのものもありました。
アイヌの言い伝えとして、昔の人がやったとおりにやっていれば間違いは起きないという不文律があるのだそうです。つまりアイヌの人たちは生活のすべてを、儀式やものを作ったりすることをも、昔どおりに行っているということだそうです。アイヌの女の人は常に手を動かして何かを作っているそうです。そうしたことから昔どおりの物事をしっかり引き継いで行っているのだそうです。
すごく上質な生き方だと思わずには居られませんでした。
☆一昨日の14日土曜日は名寄を出て旭川へ向かいましたが、時間があったので、旭川から美唄に向かうという松村氏と同行して美唄のアルテピアッツア美唄を訪ねました。
アルテピアッツア美唄は美唄出身の彫刻家・安田侃氏の作品が廃校小学校の再利用で個人美術館として配置されているあまりにも有名な場所です。
これまでは時間が取れなくて行くことが出来ませんでした。
多くの屋外作品は雪に埋もれて見ることは出来ませんが、今回行かなければそう滅多に機会は訪れないと思いました。
旭川から特急で美唄駅で降り、1時間に1本しかないバスでアルテピアッツア美唄へ向かいました。
この日は天候が荒れて朝から大雪でしたが、美唄は霙から雨になっていました。
駅には大きな荷物を預けるところが無く、道具類の入った荷物を抱えて雨で雪が溶けてびちょびちょになった道を歩いて廃校の事務所へたどり着きました。
アルテピアッツア美唄はNPO法人のアルテピアッツアびばいが運営をされていて、入場料は無料でした。
小学校跡のギャラリーです。
屋外の作品は、ブロンズ以外は凍結防止のためにカバーがかけてあって見ることは出来ませんでした。
この白い玉はたまゆらではありません。霙を上向きになって撮るとこうなってしまいます。
こちらは体育館のアートスペースです。
カフェーでだご汁定食でお昼を摂りました。
カフェーの下はスタジオになっていて、一般の人が大理石の彫刻教室を受講できるようになっています。
道具はすべて安田侃氏が発注している職人手作りのもので、こうした道具が高くてなかなか手に入らない私にとっては夢のようなスタジオでした。
机も安田氏が使っているものと同じスタイルだということですし、さらに驚くことに安田侃氏自身が年に何回かは帰郷されて直接指導されることがあるのだそうです。
なんともなんともため息の出るような話ではありませんか!
☆札幌へ向かう松村氏と別れて、私は旭川へ戻りました。
この夜は名寄の審査をされている東海大学の荒井先生宅にお世話になることになっていました。
旭川へ戻ると、旭川も雨で駅前の道路は水溜りだらけでびちょびちょでした。
迎えにこられた荒井先生は、この時期に雨が降るなんて初めてのことだと嘆いておられました。
夕食までの間に旭川美術館や旭川彫刻フェスタと関係されているギャラリーなどを案内していただきました。
旭川美術館では旭川在住の一ノ戸ヨシノリ氏の回顧展が開かれていて、トリッキーな仕掛けがある面白い展覧会でした。
その隣ではマルをテーマにした企画展が開かれていて、その一つの作品に、洞爺湖サミットで使われた円卓が展示されてあり、誰でも座って記念撮影できるようになっていました。
この円卓は旭川の”北の住まい設計社”が制作したものだそうです。
私は日本の首相席に座って携帯でぱちりと撮ってもらいました。
☆宮崎へは昨夜帰ってきました。とても暖かい夜でした。
今朝はやはり疲れがどっと出てきた感じです。
名寄の各チームの画像を紹介します。
国際雪像彫刻大会ジャパンカップ(クリックするとこれまでの入賞チームの作品が見れます)の今年の参加チームは10組でした。
まず2位のドイツチームです。これまでに2度のグランプリ歴のある常勝チームです。(2連覇は宮崎チームが初めて) キャプテンのVolkerはブロンズと石の作家です。
3位は札幌の波多野チーム。消防署のチームで札幌雪祭りで雪像40年の超ベテランチームです。これまでに2位を2度、3位を一度受賞しておられます。
芸術家賞(作家による互選)の札幌・谷口チーム。谷口さんは陶芸家です。札幌のほうでも長年雪像を制作されています。
市民賞(会場を訪れた市民による投票)のアメリカ・コロラドチームで昨年に引き続いての参加です。
受賞には至りませんでしたが、過去のグランプリ経験のあるスイスチームです。昨年は2位、芸術家賞を2度受賞しています。キャプテンのBerthaも石やブロンズの作家です。石のシンポジウムにも多く参加しています。
シンガポールのチームです。雪の無いシンガポールですが、道具や制作状態を見ているとかなりの雪像大会に参加しているようです。チーム3名ともシンガポールの大学の先生です。
秋田チームです。過去にも参加経験があるそうです。キャプテンの菅原さんは酒は宮崎の焼酎「黒うま」しか飲まないそうで、彼の町の居酒屋の焼酎は全部「黒うま」になってしまったとか。
地元名寄のチームです。自衛隊チームです。これまでに2位と3位を受賞されています。
キャプテンの宮本さんは九州男児です。
名寄の自衛隊には九州出身が多いそうです。
北海道教育大の卒業生のチームです。やはりまだ力不足でした。
☆国際雪像大会と併催して全道学生対抗スノーオブジェ競技会が開かれます。こちらのほうが国際大会より長い歴史があるということです。
学生時代にこんな大きな作品が作れるなんてとても素晴らしい経験です。
今年の学生チームはレベルが高かったです。全部で5チームの参加でした。
グランプリは道都大学です。
今朝は会場へ向かうあたりから雪となりました。
名寄の雪は、昨年のブログにも書きましたが、雪印のマークの形の結晶で降ってきます。とても美しい雪です。
今日の作業は仕上げ作業fです。
午後の3時前にはほぼ完成しました。
長澤裕子さんと。
なかなかダイナミックで生命力のある作品となりました。
評判もとてもいいです。
他のチームの制作情況です。
市民参加の”おらがみてくれ”の作品もずいぶん出来上がってきました。バーベキューをしながらのチームもあります。
☆さて今の時間、もう審査が始まっています。審査発表は6時半からとなっています。
結果については追ってご報告します。
☆競技2日目の昨日の報告画像です。
朝まで降っていた雪は朝食後には止み、陽が射してきました。
陽が射してくるととても暖かく、+の気温になり雪も溶け始めます。
しかし午後には再び雲って風も出て底冷えてきました。
朝の会場の様子です。
私たちのチームの様子です。
夜になるとどのチームも形がはっきり出てきました。
私は午後からはずっと内側の整形をしていました。天井を向いての作業ばかりでしたのでひどく疲れました。
9時には作業を止めて入浴後にホテルの前のホルモン屋に行ったのですが途中で寝てしまいました。午前1時半にホテルに帰りメールチェックしようとして、またホテルのロビーでパソコンを抱えたまま寝てしまいました。
今朝は体ががたがたです。こんなに疲れたのはここ数年無かったのではないでしょうか。
今日はいよいよ競技最終日です。夕刻5時の終了まで仕上げ作業です。
昨日は競技初日、午後1時から会場ステージで開会式が行われ、それから競技が開始されました。
競技開始時の気温は-8℃でした。
今回の私たちのプランは土田氏です。土田氏の持っているのがマケットです。
昨日は祭日だったのでたくさんの市民が訪れました。
各チームいっせいに制作にかかりました。
私たちはまず穴あけから。大変な重労働で、暑くてたまりません。
私は反対側からの作業です。
ようやく貫通しました。
大きな塊は有刺鉄線で切り落とします。
上に伸ばす分を載せているところ。
夜の会場です。
私たちは8時過ぎには引き上げて、長澤裕子さんと呑みに出ました。
会場のスナップです。
市民参加の”おらが雪像見てくれコンクール”に多くの市民が参加します。
☆今日は丸一日制作です。
夜中から雪だったようです。
☆今朝の名寄は-20℃だったそうです。
昨夜の歓迎会の画像です。
歓迎会は実行委員会会長の吉田先生(吉田医院院長)の自宅レセプションルームで行われました。
名寄はスキー場がある関係で、宮家や著名スキー選手との関わりが多く、吉田先生宅がその接待役を務められて、こうしたレセプションパーティーを年に何度も開かれるのだそうです。立食パーティーだと100人は収容できるということでした。
宮崎チームです。
ヴァイオリンを演奏しておられるのは吉田先生の奥さんです。レセプションの料理もすべて奥さんの手作りなのだそうです。
☆2次会をホテルの前に出来ていた七輪焼きのホルモン屋でスイスチームと一緒にしました。
たまゆらがいっぱいと思ったのですが、土田氏と松村氏の話ではホルモンの煙の中の水蒸気への反射だということでした。
☆今日の午後から競技開始です。
☆無事に名寄に着きました。
朝一番のANAで宮崎を発ち、羽田空港で土田一家と合流し、昼過ぎにAIRDOで旭川へ着きました。
旭川はとても好い天気で暖かく、やはりいつもより雪が少ない気がします。
旭川では氷の国際彫刻が毎年開かれています。
☆旭川からは特急サロベツで名寄へ向かいます。
車中の雪見酒が最高なのです。
やはり今年は屋根に雪が積もっていません。
私と一緒に写っているのは土田氏の愛息・甲人君。
☆3時過ぎに名寄駅に着きました。列車には馴染みのスイスチ-ムとドイツチームが乗っていました。
名寄は0℃でしたが、やはり雪がとても少なく溶けかかっています。
昨夜は吹雪いたそうですが。
☆ホテルにチェックインして会場へ下見に行きました。
やはり雪のブロックが溶けかかっています。
今夜、冷えると好いのですが。
まったく寒くありません。手袋もマフラーも帽子も要りません。
☆ほどなくして先に札幌に来ていた松村氏が到着しました。
私は今年が10回目で一区切りかと思っていたら、来年が10回大会だそうです。10回大会は盛大に開催したいということで、来年も名寄へ来ることになるのでしょうか・・・・
今夜は歓迎パーティーが開かれます。
また追ってご報告します。