彫刻家・田中等の日々雑感・最新情報
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☆昨夜から今日にかけての空港モニュメントの設置作業が、無事に完了しました。
昨夜は空港ビルのすべての営業が終了した午後10時から作業開始となり、まず現場での安全祈願のお神酒と清め塩を撒いて、設置作業業者全員揃っての作業打ち合わせを行いました。
まず台座を設置します。
作品を居設置するには、空港ビルファサードのアーケードの屋根を越して吊り降ろさなければなりません。
基礎の心棒穴との位置合わせもうまく行き、無事に台座の設置が終わりました。
そして大難関のモニュメント本体の設置にかかります。重量は約2,5トンです。
クレーンの親と子の両方のフックを使って吊りながら作品を垂直に起こして行きます。
この作業のためにも、心棒は本体に取り付けて固定しておいた方が作業しやすいのです。
空飛ぶモニュメント。
無事にアーケードを越えて、設置場所へ降ろすことが出来ました。
まず、うまく心棒が台座の心棒穴を貫通するか、降ろしてみなければなりません。
しかし心棒の径とコアの径があまり差が無かったのと、モニュメントが正確には垂直に吊れていませんので、ちょっとでも角度が異なると心棒は降りてくれません。
無事に降りたとしても、今度はもう一度吊りなおす作業で、心棒が抜けてくれません。
これらの作業で悪戦苦闘して多くの時間が費やされました。
次に、心棒に引っ掛けていたスリングを抜き、心棒穴へのセメント注入と接着剤塗布のために、胴締めという方法でモニュメントの底部近くでバンドを締めて吊り上げなければなりません。
なんとか胴締めでモニュメントを吊り上げることが出来ましたので、心棒からスリングを外し、心棒穴に水セメントを注入していきます。
そして静かにモニュメントの心棒を台座の心棒穴に沈めて行きます。
最後にモニュメント底部への接着剤を塗布します。
無事にモニュメントの設置は完了しました。
最後に傍らにプレート台座を設置しました。
設置の完了したモニュメントと作者の田村君。
田村君にとっては生まれてはじめての経験ばかり。
喜びもひとしおでしょう。
明日の除幕式までの間、ブルーシートで覆っておきます。今日の夕刻には序幕式用の白布に替えられるということです。
今日の日中は業者の方が周辺整備を整えてくださいます。
ともかくも無事に空港ビルの指定期日内に、事故もなく設置が完了しました。
すべてが終わったのは午前2時。自宅へ戻ったのは午前3時。
それからメールをチェックしたり、空腹のお腹に酒を流し込んで、就床したのはもう午前4時でした。
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