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☆昼前に高鍋町美術館から転送設定してある携帯に電話がありました。
月曜日に、美術館の敷地内にある石井十次の「帰国途上の所感」碑のレリーフと上杉鷹山胸像に泥のようなものが掛けられているのを美術館の職員が発見し、水で洗い落としたがまだブロンズの様子が変なので見て欲しいということ。
すぐさま仕事場から自転車で美術館へ駆けつけました。
館長と副館長が雑巾でふき取っているところでした。
どうやら粘土質のグレーっぽい泥が塗りたくられていたようです。
美術館の周辺近場には無い泥なので、何者かが意図的に持ち込んだものに違いありません。
もし高鍋町民なら高鍋の偉人の像にこんなことをするなんて許せません。
幸い泥は綺麗に落ちましたので、午後からイボタ(ブロンズ像の表面に艶を出すワックス)をつけた布で手入れをしました。
泥を落として手入れをした後のブロンズです。
石井十次のレリーフです。
上杉鷹山公胸像です。
☆一体誰がこんな悪戯を・・・・と、思いながらもブロンズ像の方は無事に元通りになりました。
ところが夕刻になって再び美術館長から電話がありました。
”またやられた!”
えっ、こんな昼日中に?!
”犯人が見つかった!”
私は昼間に何か悪さをするとんでもない犯人は、ひょっとしてカラスかな、と思っていると、
”副館長が捕まえた。小学2年生だった、今学校に連絡したところだ。”
仕事を仕舞って自転車で美術館へ行くと、副館長と小学校の先生が水を掛けながら泥を落としているところでした。
館長はすでに帰宅し、最後に副館長が戸締りをして帰ろうとするところへ、2人の小学2年生が泥を塗りたくっているところを見つけたのだそうです。
田んぼの泥を持ってきて”遊び”でやったのだそうです。
「帰国途上の所感」碑にはまだべっとりと泥が。
美術館の職員が撮られた無残な上杉鷹山公像です。
私が行ったときには上杉鷹山公の胸像の泥は落とされていましたが、まだ胸の辺りに泥が残っています。
泥と一緒に胸のブロンズ色も落ちてしまっています。
ホースで洗い落としてみると、砂と小石の混じった泥でブロンズの表面は傷だらけでした。
子供たちには学校で石井十次と上杉鷹山公の人となりと、公共物への意識を教育してもらわなければなりません。
それにしても発見のタイミングがずれていたら、発見は明日の朝になり、警察と新聞記者立会いでの”器物破損罪”での大騒ぎの”事件”になっていたところでした。