彫刻家・田中等の日々雑感・最新情報
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☆ペルー・クスコ在住の北川太郎さんからまた画像便りが届きました。
北川さんの快い了解を得て、原文のままご紹介します。
彫刻家ならではの見聞記でしょう。
「クスコの石を採っていた採石場」
”まだ闇が支配する朝4時に石屋さんの家を出発し、大地にインカの太陽が顔を出そうかという時にその場所は姿を現した。そこはクスコの街をはるか下に見下ろす標高4500㍍の地点にある。流石にここまでくると肌寒い。
北川さんの快い了解を得て、原文のままご紹介します。
彫刻家ならではの見聞記でしょう。
「クスコの石を採っていた採石場」
”まだ闇が支配する朝4時に石屋さんの家を出発し、大地にインカの太陽が顔を出そうかという時にその場所は姿を現した。そこはクスコの街をはるか下に見下ろす標高4500㍍の地点にある。流石にここまでくると肌寒い。
こんな山奥にも人は住んでいる、粗末な建物である。家の中ではクイ(食用ネズミ)が走りまわり私たちの目を盗んでは食べ残しをかじっている・・・。石を積んだだけの塀の中には所狭しと羊やリャマがおり、寒さに耐えている様であった。
そこは私が今まで持っていた採石場のイメージとは全く違っていた。岩盤の様な巨大な所から石を切り取ってるのを想像してたのだが、そうでは無かった。それぞれの石屋さんが大地を掘り下げる事により採石していた。なぜなら彼等はインカの時代のままに、道具等は変わったが手仕事で掘り出しているのだ。
クスコの街を造るためにインカの時代から採石され続けたこの地にはインカの面影を方々で目にする事が出来る。四角く製材された石が転がっていたり、インカ時代の職人が休憩したであろう 石積みの小屋などが残っていたりするからだ。そのすぐ隣で現代の職人たちが自身の肉体を持って大地と向き合ってる光景は 時間の流れの溜まり場のような感覚を私に与えてくれるものであった。
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