彫刻家・田中等の日々雑感・最新情報
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☆今日は雨こそ降らなかったものの、曇天の底冷えの一日でした。
私は昨日ですべての作業が終わったので、朝のうちはゆっくりして昼前に明るくなったところで写真を撮りに行きました。
やはり昼間に見ると、磨き傷があちこちにあって目に付きます。
しかしもう作業服はクリーニングに出したし・・・、といったん部屋へ戻っていろいろ雑務をこなしていましたが、どうしても傷が気になって仕方がありません。
それでランチ前に砥石を持っていって、傷取りの作業をしました。
☆ランチ後に工具箱の荷造りをしていると、ユーリーがやってきました。
ユーリーは2作目の赤御影石の作品をすでに見て写真に撮っており、大変感激していました。
ユーリーじきじきにシンポジウム報酬と2作目の作品のお金をいただきました。
ユーリーはまだ若干42歳。日本にはもはやこんな優れた芸術保護の実業家は居ないのでしょうか。
非常に鑑識眼に優れた優秀な芸術パトロンです。
☆トーマスも私と一緒に仕事をしたことを光栄だと言ってくれました。
そして私の2作目の”The door of the wind"が、非常にシンプルなフォルムの中に深い精神性があると絶賛してくれました。
私もそのように意識して作っていますし、私の作品は日本人でなければできない感性の作品でありながら、世界に通用する世界観を持っていると自負しています。
☆ランチ前に、目立つ傷を取り去ったので、とても作品の印象が良くなりました。
やはり最後まで手を尽くすべきですね。
この赤御影石の”The door of the wind”は、私ながらもすごく素敵な作品だと思います。
好い仕事をウクライナに残すことができたと、唐辛子入りウオッカの酔いとともに感慨深い感動を味わいました。
もう2度と見ることはない私のウクライナでの作品です。
☆ウクライナ最後の夜です。
私たち3人以外、誰も居ないレストラン。(昼間はツアー客で満杯でした)
でも、とてもシックな空間でした。
もうこんな分厚いステーキを食べることもないでしょう。
最後の晩餐です。
トーマスは感極まって泣き出しました。
アレクサンダーも静かに涙を流しました。
私は部屋に帰って、号泣しました。
こんなシンポジウムは初めてです。
雨とウオッカのシンポジウム。
黒と赤のシンポジウム。
最高でした!
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