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☆午後から、高鍋町美術館で開催中の「米倉斉加年の世界展」の”おはなし会とサイン会”に出かけました。
現在”放浪記”の公演中で、その多忙な中から駆けつけていただきました。
俳優”米倉斉加年”は昔から大好きな俳優でしたが1976年に出版された絵本”多毛留(タケル)”のピアズレーばりの瀟洒で繊細でかつ強靭な絵画世界は、当時一大センセーショナルな衝撃を与えました。
私はもちろん直ぐに”多毛留”を買い求めました。
妻の父の書架ににも”多毛留”があったといいますから、多くの人が衝撃を受け魅了されたのでしょう。
その米倉斉加年本人が来てサイン会をすると言うのですから、長年会いたかった夢が叶うミーハー気分で32年前に買い求めた”多毛留”を持って出かけました。
"おはなし会”は演題のない取りとめも無い話でしたが、高鍋町という”何にも無い”町の無いがゆえの豊かさや氏の戦争体験や演劇の活動など絡めながらの、米倉斉加年らしい一本筋の通った世界観に聴衆は惹きこまれていきました。
(会場と”おはなし会”は撮影禁止でした。)
サイン会の前はごった返していた回廊のグッズ売り場。
私が延岡市内の中学校に講師で勤めていたときに、呑みに出た延岡市内の本屋で買ってバスに揺られながら抱いて帰った”多毛留”。
もちろん初版本です。初版本には挿入のハングルのアリラン歌詞にミスプリントがあるそうで、間違いなく私の”多毛留”はミスプリントがありました。
まさか32年後に本人に会ってサインをもらうなど夢にも思っていませんでした。