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彫刻家・田中等の日々雑感・最新情報
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☆県の商工会議所連合会が設置を進めているひむか神話街道モニュメント像事業で、先日、西都市のあいそめ広場にニニギノミコトとコノハナサクヤヒメが設置されたと言うので見に行ってみました。
設置された場所は、先日訪れたまちなかギャラリーの入り口の真前でした。

制作費は台座やプレートを含めてFRP樹脂製で一体100万円です。
ですから普通にやっていたんではあまり利益のない仕事です。
したがってあまり手をかけてはいられません。

(携帯で撮ったので画像はよくありません)
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これが絶世の美女のコノハナサクヤヒメの顔でしょうか?
そのあたりのスーパーで買い物をしている贅肉たっぷりの中年のおばちゃんにしか見えません。
(私の高千穂のコノハナサクヤヒメの顔も鋳造が悪くて醜悪になっているので、あまり人のことは言えませんが)
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サインを見るとh.kuboとあるので制作したのは延岡のK氏だとわかりました。(面識はまったくありません。もっぱら造形の仕事をしている人のようです。)
これまでに県内に設置された像の画像を新聞で見る限り、作りがみんな同じなので、すべてK氏が作ったもののようです。
高鍋商工会議所の担当の方の話では、ひむか神話街道沿いのモニュメントはその地域の作家に発注する、と言うことでしたが、そうではなくすべてK氏が作っているようです。

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☆ホテル四季亭の玄関口に置いていた篠原秀法氏の作品、「ヴァイオリンケースの形をしたピアス」(1992年)を、補修し、台座とプレートをつけて再設置しました。
ずっと気になりながら、半分破損しかけた(鉄部が外れていた)まま長年放置したままで、関係者にはご迷惑をおかけしました。
これで作家名、作品名もわかって(問い合わせが多かったそうです)、ホテル側も安心した感じです。
私も便秘が解消した気持ちです。
プレートも台座もすべて私の手出しのボランティアです。
私の町の環境空間が良くなるのですから、彫刻家としてのお手伝いです。
他の商店街の設置状況の良くないものも、随時こうして手をかけていこうと思います。

いったん仕事場に持って帰って補修の作業をしました。
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パレットトラックを使えば一人でも設置作業が出来ます。
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玄関右手に再設置しました。
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☆先日のNHKの放送は夕刻の6時半からだとばかり思っていましたら、当日にFAXが廻ってきて5時半からの放送となり、私はFAXが紙詰まりで文書が排出されていなかったので見逃しました。
岩崎議員はちゃんとFAXを見て画像を撮り、ブログにUPしてくれています。岩崎議員のブログには中町ポケットパークの彫刻の作者である尾崎慎氏からの書き込みもあり、中町ポケットパークと彫刻家はとても連絡が上手く取れていることがわかります。

青空未来通信記

一方、今朝のこと、新聞を読んでいた妻が、コノハナサクヤヒメのことが載っているよ、と言います。
どれどれ、と新聞を覗き込むと、”救出”されたコノハナサクヤヒメ像は建立主旨の銘板のはめ込んであった台座石が引き上げられなかったので、高千穂地域おこしの会「智鋪の郷」が木柱の案内板を設置したというものでした。除幕式は盛大に行われたようです。
こちらは”お隠れ”になったときにも新聞社と設置に関係した方から連絡があっただけでした。
そして今回のことも新聞で初めて知った次第です。
地域おこしの関係者にとっては像の作者は何の関係もない、ということでしょう。
こうして新聞記事になったりするので、木花開耶姫像が地域の人たちに町のシンボルとして大事にされていることを知ることが出来ますが、中町ポケットパークの中町の人たちと作家との関係がクローズアップされたタイミングと重なってしまい、何か複雑な思いです。

新聞記事のコピーです。
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☆町の表情は日々変化します。
特に今の時代のように経済状況が悪く、空き店舗、空き地が増えてくると、昨日まであった家や店がなくなります。
こうした環境のめまぐるしい変化を受けて、”動かない”彫刻を取り巻く環境もあっという間に変わってきます。
その空間にふさわしいと思って設置した彫刻の環境が変わって、撤去したり移動したりの措置が必要になってきます。
高鍋の商店街に置かれている彫刻はそういう試練を絶えず受けています。
一方で新しい空間が生まれ新しい建物が建ちます。
今回は環境が好転した例です。
千手ポケットパークの隣の敷地がしばらくは空き地のままだったのですが、先日から家が建ち始め、いよいよ今日がオープンの模様です。
理容室と美容室のドッキングした店舗です。
これで不安定だったポケットパークの隣接地の空間が生き生きと輝き始め、設置されている彫刻もとてもいい感じになって来ました。
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☆日向現代彫刻展~シンポジウム2006~の私の作品、「風の座」がようやく本設置となりました。
場所は門川町との境にある「日向病院」の隣に新設された介護ケアハウスの玄関です。
銘板の位置決めと汚れ落としのために午後から出かけてきました。
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削岩機で荒落としするときに欠けてしまった足元がこうして設置してみるとやはり気になってきます。
銘板を設置するときに補修しようと思います。
ケアハウスの外観です。
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☆昼前に高鍋町美術館から転送設定してある携帯に電話がありました。
月曜日に、美術館の敷地内にある石井十次の「帰国途上の所感」碑のレリーフと上杉鷹山胸像に泥のようなものが掛けられているのを美術館の職員が発見し、水で洗い落としたがまだブロンズの様子が変なので見て欲しいということ。
すぐさま仕事場から自転車で美術館へ駆けつけました。
館長と副館長が雑巾でふき取っているところでした。
どうやら粘土質のグレーっぽい泥が塗りたくられていたようです。
美術館の周辺近場には無い泥なので、何者かが意図的に持ち込んだものに違いありません。
もし高鍋町民なら高鍋の偉人の像にこんなことをするなんて許せません。
幸い泥は綺麗に落ちましたので、午後からイボタ(ブロンズ像の表面に艶を出すワックス)をつけた布で手入れをしました。

泥を落として手入れをした後のブロンズです。
石井十次のレリーフです。
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上杉鷹山公胸像です。
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☆一体誰がこんな悪戯を・・・・と、思いながらもブロンズ像の方は無事に元通りになりました。
ところが夕刻になって再び美術館長から電話がありました。
”またやられた!”
えっ、こんな昼日中に?!
”犯人が見つかった!”
私は昼間に何か悪さをするとんでもない犯人は、ひょっとしてカラスかな、と思っていると、
”副館長が捕まえた。小学2年生だった、今学校に連絡したところだ。”

仕事を仕舞って自転車で美術館へ行くと、副館長と小学校の先生が水を掛けながら泥を落としているところでした。
館長はすでに帰宅し、最後に副館長が戸締りをして帰ろうとするところへ、2人の小学2年生が泥を塗りたくっているところを見つけたのだそうです。
田んぼの泥を持ってきて”遊び”でやったのだそうです。

「帰国途上の所感」碑にはまだべっとりと泥が。
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美術館の職員が撮られた無残な上杉鷹山公像です。
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私が行ったときには上杉鷹山公の胸像の泥は落とされていましたが、まだ胸の辺りに泥が残っています。
泥と一緒に胸のブロンズ色も落ちてしまっています。
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ホースで洗い落としてみると、砂と小石の混じった泥でブロンズの表面は傷だらけでした。

子供たちには学校で石井十次と上杉鷹山公の人となりと、公共物への意識を教育してもらわなければなりません。

それにしても発見のタイミングがずれていたら、発見は明日の朝になり、警察と新聞記者立会いでの”器物破損罪”での大騒ぎの”事件”になっていたところでした。

☆私が韓国・ASAN滞在中に、事故車が「つくみやフルーツ」の店舗に飛び込んできて破損した私の作品を、夕刻に撤去しました。昨日、保険の担当者と打ち合わせしたところ、査定が難航しているが作品は撤去してもよいと言うことでした。
今日から久しぶりに石材店の仕事場での作業に復帰しましたので、個展以来片付いていなかった仕事場を片付けるついでに、この作品も撤去しました。
もう石材店にはクレーントラックが無いので手で抱えて車に乗せなければなりません。
「つくみや」店主の岩崎議員と道向かいの相馬印はん店の相馬君に手伝ってもらって何とか積むことが出来ました。
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☆今夜の「たまゆら」は右へ走っています。
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☆昨日、「日本・石の野外彫刻 ストーンアート写真集」が10冊届きました。
著者の藤田観龍氏はこれまでに何度も宮崎へ取材に来られました。私も私のネットワークで九州内の設置作品の情報提供や取材同行などの協力をさせていただきました。
そのお礼の意味もあったのでしょうか、私の作品は見開きで7作品を掲載していただきました。掲載作家470名のうち見開き掲載作家はわずか25名ですので大変な扱いです。
日向現代彫刻展と空港展に参加された作家たちの多くも掲載されています。
この本は一般的な美術作品集と違って掲載作家からの高額な掲載料を徴収せず、すべて藤田氏個人の経費で取材され出版されています。本の売り上げによる収益だけが藤田氏に還元されますのでほとんどボランティアのような出版です。
ですから掲載していただいた作家としては、出来るだけ売り上げに協力してあげることですので私は20冊をあずかることにしました。
価格が10,000円と高額ですが、今後2度と出版されることは無いだろうという貴重な作品資料です。関心のある方には是非購入にご協力いただけると嬉しいです。
詳しくは又HP日記にも書きますし、メールでも案内させていただきます。
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私の作品の掲載ページです。
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☆今日も南米からのニュースです。
アルゼンチンのLeleが携わっていたアルゼンチン移民局のモニュメント除幕式の画像が届きました。
空港展の彫刻も今回は無事に届いたようです。
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右の女性がLele。
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日本からの移民も多いので日系の方でしょうか着物姿の女性が居られます。
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宮崎県在住の彫刻家。
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