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彫刻家・田中等の日々雑感・最新情報
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☆一昨日、日南市飫肥の”九州の小京都「飫肥」有志の会”の方々が、私たち高鍋町商店街連合会の取り組んでいる”高鍋町散策の旅”の視察にこられました。
散策の旅のミニツアーとお互いの商店街の意見交換という内容でした。

同じ城下町と言っても飫肥は25年前に補助金無しで商店街のたたずまいを城下町の建造物に作り変え、今では年間30万人の観光客の訪れる一大観光商店街です。

その方たちから見て、興味ある高鍋町の散策の旅とは、つまりは高鍋独自の魅力ある観光資源を商店街活性化にどう取り入れているのか、というのが飫肥の方たちの最大の関心だったのでしょう。
恥ずかしながらもありがたいことです。

午前は7月に実施した散策の旅の内容に近い、高鍋温泉めいりんの湯集合、高鍋湿原、高鍋大師、たかなべギョーザという行程、そして午後にお互いの商店街の取り組みについての意見交換会というスケジュールでした。

まずは高鍋湿原。今はサギソウが見ごろです。ハッチョウトンボもまだ見ることができました。
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次に高鍋大師へ向かうと、なんと東国原知事がお忍びで高鍋大師へ見えておられ、残念ながらすれ違いでこんな写真しか撮れませんでした。
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高鍋大師は先週私が訪れてからかなり整備が進んでいました。
詳しい画像は追ってUPします。
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☆午後は商工会議所にてお互いの商店街の取り組みについての意見交換会を開きました。
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☆その後、予定にはなかった商工会議所道向かいの黒木本店を案内しました。
幸い黒木社長が在社しておられて、有意義な交流をすることができました。
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☆今日の詳しい報告は、豊富な画像で、同行された飫肥城資料館館長のブログに記載されてあります。

飫肥城 館長ブログ
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☆午後に、中町彫刻のあるまちづくりの作品を手直しした作品を設置しました。
タイトルは「ヘラクレスの舟」。
第20回宮崎県美術展(1994年)の準特選作品です。
作者は当時、南九州大学造園学科の学生だった吉田祐樹君。
私が担当していた「造形美学」の授業作品です。
本体の材質は凝灰岩(飫肥石)です。
中町彫刻のあるまちづくり事業は、この造形美学の学生作品を預かって設置していくことから始まりました。
この作品は、設置に適した空間が見つからず、空き店舗に出店してきた雑貨店にプレートも付けず仮置きしていたものです。
その出店も先年撤退し、再び空き店舗になった片隅にひっそり置き去りにされていたものを、先日の”まちづくりフォーラム”で意識的に町民の関心を持たせ、今回のきちんとした設置に至りました。
15年目にしてようやくプレートも付いて、居場所を得られました。
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作品設置を手伝っていただいた二人のうち、右がこの敷地提供者の笹渕氏、左が中町名店会会長の小澤君です。
この中町彫刻のあるまちづくり事業は中町名店会の事業です。プレートは名店会の経費で作られています。台座は私のボランティアです。ですからこうして、名店会会長と敷地提供者と私が一緒になって彫刻を設置するというのは、まったく理想的な事業展開になります。
この笹渕氏の家の斜め前が尾崎慎氏の作品の設置してある中町ポケットパークです。
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☆昨日は高鍋町美術館で第3回高鍋デザイン会議が開催されました。
今回のテーマは「高鍋大師」。
「へたっぴんの美学」(1993年出版)の著者・今井祝雄氏(美術家・成安造形大学教授)を招いての基調講演と、高鍋大師に関わる関係者による高鍋大師の未来についてのパネルディスカッション。
高鍋大師に関しては、たびたびこのブログやHP日記でも触れてきましたが、美術評論家の故・田中幸人氏を初め美術の世界でも熱烈なファンが多く、日向現代彫刻展と空港展の参加作家もこの高鍋大師を訪ねた作家は多いのです。造形的な云々ではなく、故・岩岡氏の底抜けたエネルギーに圧倒されるのです。
この3月には宮崎県から宮崎県観光遺産に認定されましたし、藤田観龍氏も次の企画本の日本の石像仏の中で高鍋大師を掲載される予定です。ネット検索すると、やはり熱狂的なファンによる紹介サイトも見聞できます。
今でも毎日、町外からの訪問者があるといいますが、最初の建立からすでに80年が経過し、傷みも大きくなっています。
こういうタイミングでの高鍋大師への再クローズアップで、高鍋町民の思いで高鍋大師を蘇らせたいものです。

小澤町長の挨拶です。県からの宮崎県観光遺産の指定を受けて、宗教施設ではなく観光施設としての行政支援が可能となってきました。
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今井祝雄教授による「へたっぴんの美学」を通じての基調講演で高鍋大師の魅力を熱く語られました。
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来場者の多さに、高鍋町民の高鍋大師への関心の高さが伺えます。
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関係者によるディスカッションです。
左から、持田地域まちづくり協議会会長・北村和義氏、高鍋大師の会会長・黒岩正春氏、今井教授、小澤町長、そしてコーディネーターの黒木商工会議所会頭。
維持管理等についての具体的な提案が示されていきました。
維持管理の監修には専門業者ではなく、地元の彫刻家などの表現者が関わるべきだという今井教授の進言で、私もいやおうなく高鍋大師に積極的に関わっていかざるを得ないようです。
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ディスカッションの後に会場との質疑応答があり、私も私の立場での冒頭に記述したことの報告等を述べさせてもらいました。
とても具体的な提案、方向性が提言された会議であったと思います。

彫刻家として密接な関わりを求められることになったので、夜の懇親会にもお招きいただきました。
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私はもっぱら、家床地区や坂本地区の地域の方たちと、持田古墳群の例の石舟塚の石棺のことに話が及びました。
これまで機会あるごとに述べて来ていますが、あの石棺こそが私の制作の原点であり、1年間の借用という名目で西都原資料館へ略奪され、屋根のある資料館を作らない限り持田古墳には返却しないという文化庁(?)の手前勝手なエゴに地域の方たちも怒りを露にされています。
あの古墳の上に雨晒しになって樹下にひそかに横たわっていた風情こそがもっとも美しかったのです。施設の中に収容されている石棺の中のベンガラからは、私の”再生”シリーズの誕生はなかったでしょう。

☆今日は昨日に引き続く形で、午後から高鍋町役場会議室で「高鍋まちづくりデザインワークショップ」が開かれました。
内容は三つのグループに分かれて、それぞれに次のテーマに沿ってワークショップをするものでした。

1 中央通りのデザインを具体的に提案する
2 中心市街地の再生デザインについて
3 高鍋のまちの景観デザインについて

各グループでお互いにテーマに沿った考えを出し合い、一つの方向にまとめて発表するという、大学のゼミみたいなものでした。
これまでのこうしたまちづくりの会議にはない作業で、最初は戸惑いましたが、やっているうちに高校の文化祭の研究発表作業に似て楽しくなって来ました。
パネルディスカションで意見を交換するより、ずっとテーマの取り組みが共有体験できて、面白いプロジェクトだなと思いました。

私は2班のグループに入っていました。
中心市街地の再生デザインについて、です。
最後に私がまとめを発表しました。
具体的なことについては日記に記載します。

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私たち2班でのワークショップです。
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まとめ発表です。
高校文化祭みたいでしょう。
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☆昨夜は高鍋町美術館ホールで「高鍋まちづくりフォーラム」が開催されました。
内容については日記のほうをご覧ください。
ここでは会場画像のみUPします。
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チラシはこちらから見れます。
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関連ブログ 青空未来通信記

☆先日から小澤治三郎生家の前を自転車で通り過ぎるとなにか白っぽいものが板壁にあるのに気がついていました。振り返らずに過ぎるだけなので”何か”しか認識できなかったので、今日は振り返って確認したら「小澤治三郎生家」の看板が取り付けられているのに気がつきました。
真新しい白木の板に丁寧な書で書かれています。
以前から生家の標識が欲しいとみんなで言っていたので、こんな丁寧な美しい看板が取り付けられてとても嬉しく感じました。
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☆11月1日のブログで”もったいない・・・・”と書いた、撤退した繊維会社の跡地についての思いがけない展開です。
あれから程なくして同窓生のH君と飲んだときに、彼が突然この会社の社長の話を始めました。
会社自体は撤退したものの建物や敷地はずっと維持管理されていて、H君は電気の保安管理を委託されているというのです。
社長が時々こちらへ帰ってくることがあり、興味のある人物なので一度ゆっくり話したいし、私にも会う気持ちはないかというのです。
実は私は数日まえに会社の前を初めて通って、「いのちの丘」の彫刻がそのままになっているのにびっくりして、その素晴らしい空間が誰にも知られずに眠っていることがもったいないとブログに書いたばかりなのだ、是非社長に会って話を聞きたい、と答えました。
あまりにもグッドタイミングだったのです。

そして先日から高鍋に来られている社長と今日のお昼前に会えることになったのです。

11時半に約束をしてその会社”ハタダ”の敷地内に初めて入りました。
先に来ていたH君に畠田社長を紹介してもらいました。
私が何者であるか、そしてなぜ社長に会いたく思っていたかをお話しました。

社長と話していて、私が「いのちの丘」がそのままになっているのを知ってもったいないと思ったことと、H君がこうした面会の場を設定して呉れたことは、実は必然性によって曳きつけられたのだと言うことを知りました。

会社は今は上海で操業していて、社長もほとんど上海に住んで居られたと言うことです。2年前に胃の手術をされてから、やはり日本の食事がよくなり、日本に帰られることが多くなったということです。
そして何の活用もしていない高鍋の施設の活用法について真剣に考えられるようになられました。
これからは月に一度は帰って来られる予定でもあり、今回は管理を頼んでいる方が高齢になったので新しい管理人の面接もあって来町滞在されているということでした。
そして施設の有効活用方法について、昨日は役場を訪問され意見交換されたばかりなのだということです。
そこへ余りにものグッドタイミングで私が社長へ面会を求めてきたわけです。
つまり畠田社長が施設の高鍋町とのタイアップでの有効活用を求めて動き始められた波動が、私へ直接的に伝わってきたということなのです。

社長がこの施設、空間を高鍋町で有効活用して欲しいと願っておられることがはっきりしました。
社長も”もったいない”といわれます。
”もったいない”をキーワードにして行政、私たち町民で何とか有効活用を考えて行きたいものです。

建物の中を案内していただきました。
まるで美術館です。
彫刻の展示には最高の空間です。
私たち彫刻家もこの施設の利用を検討できるのではないのでしょうか。

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☆今朝は雨上がりの暖かい上天気の中、中町名店会で秋のフラワーポットの植え替えとポケットパークの清掃を行いました。
私は今朝の4時近くまで飲んでいたのでふらふらでしたが、おかげで気持ちよく酒が抜けました。
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☆今夜、第二回目の高鍋デザイン会議が高鍋町美術館多目的ホールで開催されました。
テーマは”「文教の町・高鍋」を考える”。
高鍋町にとっては実に重いテーマです。
重いけれど避けて通れない切実なテーマです。
聴衆は第一回より少なかったですが、皆さん身を乗り出して耳を傾ける内容でした。
第一部の基調講演は、姉妹都市の福岡・朝倉市の秋月中学校校長の佐々木隆良氏による”地域の歴史・伝統文化を活かした信頼される学校づくりの推進”。
福岡・秋月藩の中興の名君、長舒(ながのぶ)が高鍋藩の名君・秋月種茂の子供だと言うことを初めて知りました。
佐々木校長のふるさと秋月での地元の歴史・文化と密着した学校運営の在り方には強い共感と衝撃を受けました。
”地域の子供たちを預かり育てる”人材教育という一番大切な教育理念の失われている今の教育現場において、佐々木校長の実践は一番まともな教育の原点でしょう。
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第2部はパネルディスカション。
パネラーは建築設計士の久保昌也先輩、教育長の萱嶋稔氏、元・高鍋東小学校校長の大川周士氏、そして佐々木校長。コーディネーターは黒木商工会会頭。
”文教とは何か”、”明倫教育とは何か”、”これからなすべきことは”などについて各パネラーの意見交換。
教育理念のしっかりしたまちは、まちづくり(まちなみ景観)も美しい、というアーバンデザインの立場で全国の歴史的景観によるまちなみ再生に関わってきた久保先輩の言葉が、今後の高鍋の方向性を示しているように思います。
こうした公的な公開論議の場を持ったと言うことが大きな意義があるのでしょう。
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第一回デザイン会議の報告が高鍋商工会議所のHPにUPされています。
今日の会議の報告も追ってUPされます。
http://www.miyazaki-cci.or.jp/takanabe/designkaigi.html

☆朝のうちは雨上がりの雲ひとつ無い上天気だったのですが、お昼前からまたうす雲がさして来ました。
先日、高鍋町内で初めて通った道があり、驚いたことがあります。
これは撤退した繊維会社の建物の跡地です。
かつては宮崎の百景に選ばれたこともある建物です。
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この建物の周りの緑地には繊維会社の社長の知人だと言う二科の彫刻家の作品が設置されていました。
かつて臼杵町長が2期目の公約で高鍋町に”彫刻公園”を作ると発表し、本人に確認すると、この繊維会社の公園を町民に開放すると言うことだと聞かされ愕然となったことがあります。
私はこの会社が撤退したときにこれらの彫刻も当然撤去されたのだろうと思っていました。
ところが先日初めてこの会社跡地の正門前の道路を通って、彫刻公園の「いのちの丘」がそのままになっているのを知りました。
私はこれまで町内の誰からも、まだこの敷地に彫刻が設置されたままになっているということを聞いたことがありません。
私の石材店の仕事場からは数百メートルしか離れていません。
川向こうの美術館からも近い位置にあります。
ほとんどこの建物の前を通る人は居ないのでしょう。
こんな素晴らしい空間が人知れず直ぐ近くに埋もれたままになっているなんて・・・・
もったいない。
実にもったいない。
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この会社前の宮田川支流の親水公園も、この会社の景観と連動して臼杵町長のときに整備されたものです。
しかしほとんど町民が利用しているのを見たことはありません。
もったいない。
もったいない。
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