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☆無事今夜に自宅へ帰ってきました。
朝4時半にホテルのモーニングコールで起こされ、林さんと一緒に手配していたタクシーで台湾桃園国際空港へ。台北は雨になっていました。
林さんとは航空会社が違うので玄関で再会を期して別れ、EVA航空のチェックインカウンターへ。
預け荷物は25,3kgと若干オーバーでしたが格別の問題もなく無事にチェックイン完了。
定刻の8時10分に台北を出発、2時間後の11時10分(1時間の時差)に福岡国際空港へ定刻どおり帰国。
博多は曇り、気温は20度と思ったより蒸し暑かったです。
国内線ターミナルへ移動して地下鉄で博多駅バスセンターへ。
予約していた高速バスで午後1時20分に博多を発ち、予定を少し遅れて午後6時前に宮崎駅到着。午後6時発の特急があったのでそれに乗りました。
少し前の通学電車で高鍋駅に降りた次男が出迎えてくれ、妻が迎えに来てくれました。
さて早速明日からいつもの生活が始まります。
☆昨日はあれから荷造りを済ませ、午後に郵便局から道具をEMSで送り、その後JIMさんに林さんと一緒に花蓮空港へ送ってもらいました。
15時10分発の飛行機でしたが、昨日から私たちのホテルに泊まっていた某国の要人たち一行が乗り込んできてなぜだか出発が大幅に遅れました。
飛び立った飛行機の窓から見る眼下の海の色は本当に水色が強い美しい青さ。とそこへ流れ込んでくるタンカーから流出したような真っ黒い流れ。これが黒潮なのですね。まったく色が違います。私たちが日本で見ている海はこの真っ黒な黒潮なのです。だから花蓮の海がとても明るく美しい青さに思えたのですね。本当に明るい青だったのです。
台北の国内線空港・松山空港へは午後4時過ぎに到着。そのころから雨がぱらぱらとし始めました。
事務局の手配してくれていた近くのビジネスホテルへ。
チェックインを済ませて、林さんとタクシーで台北随一と言われる士林夜市へ。
台北の夜市の屋台はとてもおいしいと昔から聞かされていたので楽しみにしていたのですが・・・・・やはり、台北でも台湾独特の野卑な味付けは変わらず、でした。
とまれ画像の数々で雰囲気を味わってください
ここが有名な士林小吃広場。林さんと物色しながら見て回ります。
まずはえびのわんたん麺スープ。林さんは牡蠣とそうめんのスープ。
次に若い女性たちを中心に大賑わいだった十全骨排店。味付けとスープはやっぱり薬膳料理の味。
若い女性たちが骨ごと手づかみで肉にかぶりつきます。
食堂ばかりではありません。これは手長えびの釣堀。
亀も釣ります。
雰囲気のあるおじさんが挟み将棋。
これ女性のセクシーな金太郎前掛け。ガイドブックにも”誰が、いつ、何のために着るのか??”とある。
果物も豊富。
士林小吃広場を出て道向かいの道路沿いの店から小路を入り組んでいくと、大東路というメインの通りに出ました。いろんな店が出て、日本からの団体客も多く大変な賑わいです。
そこで林さんは奥さんへのお土産でカバンを、私はボロボロになった靴を新調。高かったけれど、シンポジウム土産としました。
☆ホテルへ戻るとBernard夫妻とばったり。彼らは朝一番の飛行機で台北へ来て、故宮博物館を見てきたということでした。
また昨夜は朝野氏も再びやって来たのですがホテルへ着いたのが夜中でしたので、内線電話で挨拶を交わしただけでした。
このホテルにもLANの接続口があったのですが、LANコードの配置がなく私もかばんに入れ忘れていたのでインターネットができず、ブログの更新ができませんでした。
☆花蓮も今日で最後。今日の午後に飛行機で台北へ発ちます。汽車は次の機会にします。残念ながら花蓮は今朝からしとしと雨です。
先ほど文化局副局長とのお別れの挨拶をして荷造りにホテルへ帰ってきたところです。
昨日の報告です。
花蓮最後の夜は徹底的に呑みました。
おかげで今朝は宿酔でしたが、いまはすっきりしています。
☆昨日のお昼は呂恵美・陣啓徳ご夫妻に作品の完了した作家をランチにご招待していただきました。このご夫妻には本当にお世話になりました。蔡と甘も同席で昼間からウイスキーで乾杯でした。
蔡と甘とお茶目なRobert
浮かない表情のCaroline。実は昨日の台湾ビール工場の彼女の作品のボトルケースは彼女には許可を取ってなかったのです。なのに政府発行の認可証があり、ボトルケースも彼女の作品とは異なった陳腐なものなので蔡と甘と恵美さんに対応を依頼していました。
左の男性は1999年のシンポジウムにハンガリーから参加した作家で、通訳の女性と恋に落ちて結婚し、一時はパリに住んでいたのですが数年前から花蓮に住んでいます。Robertの話し相手としてまたアシスタントとして協力してくれました。しかし昨日の石彫協会の話と違ってここでは作品がまったく売れず、近いうちに全作品をパリに送ってしまうそうです。花蓮の人たちの好みとあわないのでしょう。
☆私の作品は午前のうちに扉の開きの調整とサインを入れて完成。ためしに中目のカップ砥石をかけてみましたがやはり黒味が増すのでこの段階で終了と確認しました。
☆荷造りのテープを買いにホテルの前のセブンイレブンへ行ったときのカップラーメンのコーナー。日本のものも多くあります。
☆夜は甘丹の招待で”京都”という高級日本料理店へ。花蓮最後の夜の酒宴です。花蓮のいたるところに甘丹の作品があり、彼はこんなところへ私たちを招待できるほどに金持ちなのでしょう。
それなのに・・・・日本の彫刻家はみんな貧乏です。今夜は”日本の彫刻家は貧乏”というフレーズを覚えられてしまいました。惨めでした。
これは”京都”の店先にある黄河の作品の仏頭。なかなか達者です。やはり花蓮の作家たちは技術的にはとても優れた人たちのようです。店内にもたくさんの彫刻があります。もちろん花蓮市内は彫刻(造形物?)だらけです。
では料理の画像を。
なかなか箸使いのうまいBernardとTobel。
甘丹の奥さんと娘さん。美人のいない(本当に!)花蓮では珍しい美しい人でした。
ワインもウイスキーも尽きて日本酒の登場です。日本酒も2本開けてしまいました。
☆2次会はカラオケボックスへ。台湾のカラオケボックスはエロいところと聞いていたので楽しみにしていましたが、確かに普通のカラオケではなくきれいなお姉さんたちがいましたが、私は一人のお姉さんにマッサージ(エロいものではなくごく普通の)をしてもらいながら寝てしまったようです。ですので画像はありません。
以前にも書きましたが、太魯閣は大理石の渓谷が侵食によって壮大な景観を呈している台湾きっての名所です。太魯閣を見ずして台湾を語るな、といわれるほどですから、台湾へ来たら必ず訪れたいと思っていたところでした。
☆その前に寄り道です。まず台湾ビール工場の販売所を訪れました。なんとそこにはCarolineの作品をボトルケースにした高級酒が売られていました。
そこで見たちょっとお間抜けなもの。樟の木の木っ端の袋詰めの中に鎮座している木製の豚。
☆次にシンポジウムの作品の展示場所のひとつである七星潭へ。ここにはCpajak,緒方良信,蔡文慶等の作品が設置してありました。とても美しい海岸です。ただし時に台風で水没することもあるらしい。隣はエアーホースの空軍基地です。
☆いよいよ太魯閣です。
携帯画像ではハレーションが強くて見づらいし、スケールが大きすぎて画面に収まりません。
お昼は原住民・太魯閣族のレストラン、”山月邸”で。味はまったく台湾料理ではなく、日本のレストランで食べる味と変わりません。台湾に来て一番おいしかったですね。
猪のオブジェ。これは何でしょう。
実はこれは食前酒のどぶろくが入っているのです。お酒の飲めない林さんがこのブログのために飲み方をポーズしてくれました。そう、猪の小さな口から呑みます。
☆帰路もいくつか寄り道をして夕暮れて帰ってきました。引き続き、夜はシンポジウム会場で花蓮石彫協会の皆さんによるお別れ会です。今夜の料理はいつも会場で食べるものより香味野菜が抑えてありどれもおいしく食べることができました。
これは私たちの世代には懐かしい台湾砂糖きび。
二次会に前年度の協会長の荘さんのアトリエでお茶です。
花蓮石彫協会のメンバーはかなりの数が在籍していますが、その半数の作家は彫刻だけで生活できているそうです。特に台湾全土からの石仏の注文があり、日本では考えられないほどの高額の収入があって、皆さんかなり安定した収入を得てすばらしい恵まれたアトリエを持っています。個展をしても必ず作品は売れるそうです。日本の彫刻がいかに安すぎるか!日本の彫刻家にとっては花蓮の彫刻家の安定生活は夢のようです。
リモコンでシャッターの開くアトリエ。荘さんの車もTOYOTAの高級車です。
左でお茶お入れてくれているのが荘さん。
☆昨夜のFarewell Partyの報告です。
会場はあのテーマパーク・海洋公園の上にあるリゾートホテル花蓮遠雄悦来大飯店(Hualien Bellevista)。
今夜は懸長は海外出張で副懸長の朱氏が来賓。相当のやり手です。過去にも参加した作家の詳細を実に詳しく述べていました。
私は作家代表で挨拶しました。よい画像がないので画像は省きます。
記念品を見ているTobelの妻子。
今夜も阿美族のダンスです。副懸長と文化局局長も一緒に踊ります。
と、そこへ挨拶が終わったばかりの私も参加させられました。ロータリークラブの宴会で踊ったばかりですのでお手のものです。副懸長、文化局長と一緒に踊ってありがたいことでした。
ただ踊り手は残念ながらおばちゃんばかりでした。
9時過ぎにはお開き。あまり早い時間に作家たちは呆然としていましたが、ホテルに帰ってもみな部屋に引き上げてしまいました。部屋のビールは先日黄河さんの部屋に全部運んでしまったので、部屋で呑みなおしもできず。しかしかなり疲れが溜まっていたので早めに寝ました。
昨日の画像のおまけ。
お昼の一品。緑色のお団子があったので食べてみるとあんこではなく具が入っていました。干し大根と豚肉、きのこの具、皮の緑色はハーブ。花蓮の名物だそうです。
☆午前のうちは曇りがちな空から晴れ間が覗き、やがて好い天気となりました。
午後にはまた曇ってきましたがまずまずの天気でした。
今日も朝から大変な人出です。
さあラストスパアートです。
☆午前に裏面のアール出しが終了し、午後にクレーンで起こしました。ひとまず立ててバランス調整をして再び倒して仕事の残っている表面を仕上げて、最終的に再び起こして台座の上に仮設置する、という段取りです。
ようやく私の作品の姿がはっきりしてきました。
作家たちからも観客からも感嘆の声。
全体のバランス調整をして、立てたまま表側の残りの仕事を進めていたら、もうこのまま明日には完成へ持っていけるところまで来てしまいました。
夜には満月が祝福してくれました。
表面もおおよそ完了手前です。
お客さんたちからのお褒めの言葉を多くいただきました。
何とか間に合い、作品も好評でほっとします。
明日で最終仕上げです。
☆シンポジウムも終幕寸前ですが、彫刻家でない方々には道具の専門用語がちんぷんかんぷんだったと思いますのでここですこし説明します。
まず左側の大きいサイズの工具が”大口径(だいこうけい)。
右側上の道具は一般的な125mmサイズのグラインダー。取り付けられているのがフランジ式(軸へ留める台座にねじで取り付けてあり、ブレード(刃)が全面使えるので形出しに便利。)の電着カッター(でんちゃくかったー。人口ダイヤモンドの粒子が電着で焼き付けてある。)。
その下のグラインダーに取り付けてあるのが、125mmのイボイボ状のサーフェイス(面を均す)ディスク。
金色のディスクは100mm。アールの強い面に有効です。
右下のディスク(ブレード、カッターと呼び方は違うが同じもの)の左側がUFO型の御影石用の125mm。
右側のものが私の愛用している3インチのダイヤモンドカップ。カップは面を均すのに使います。
☆今日はまた午前に雨模様になりました。風も強く、パラソルをさしてもあっという間に吹き飛んでしまいました。午後はなんとか曇り空を維持しました。
☆午後に台北から道具屋さんが来ました。
ほしかった電着などが私のグラインダーの軸径に合うことがわかり購入しました。
電着にも番数があることがわかりました。私の日本製はダイヤの粒子が細かくて番数が高いので切れが悪いのです。切れが悪いけれどきれいに切れる訳です。
大口径も海外の作家の使っているのはダイヤの粒子が粗くて歯も厚くてとてもよく切れます。
それで大口径の電着も番数の低い荒いものを買いました。
買ったばかりの道具を使うと、実に作業が早い!
何とかこれで間に合いそうです。
画像は今夜の段階です。
残りはあと3日!
☆会場の屋台からのピンナップ。
なんだかうまそうなシュウマイ屋。
昨日の報告です。
☆平日にもかかわらず昨日も先住民族の手作り体験コーナーは大盛況です。
☆昼食のなかの絶品!
最近食事がおいしい。台湾特有の香味がなくおいしく食べられる。昨日のデザートにこんなものがありました。
外はココナツパウダーがまぶしてありますが、中はトロトロのミルクのような半凝固状態の甘いもの。
Filinがおいしい!と思わずお代わりしたので私も食べてみると本当においしい。文字通りとろけるおいしさ。
女性人にわかるとすぐになくなってしまうと、Filin、私、林さんの3人で食べまくりました。
☆昨日の制作段階。なんとか目処が立ってきました。この扉のカッティングには作家のみんなも大注目です。
☆夜はロータリークラブの招待酒宴でした。市長も参加しました。会議の段階からの参加です。
中華料理のもてなしです。半分中華、半分台湾料理というところでしょうか。
こちらは最初からウイスキーのコップで乾杯です。
作家全員にロータリー章が授与されました。
昨夜もFilinのカンツオーネの熱唱。
こちらの宴会は会食が始まってすぐにカラオケが始まります。ロータリーの皆さんは日本の歌謡曲をよく知っていて、おかげで私はずーっとカラオケのお相手をさせられました。そのうち台湾のダンスが始まりました。毎日のように台湾独特の3拍子のリズムを聞いていますので、自然に体が動いて、私も死ぬほどに踊りまくりました。いやあ、実に楽しい夜でした。
ホテルに帰ってからは黄河さんの部屋で飲みなおしでした。
☆昨夜から降り始めた雨が今朝もまだくすぶっています。残り時間はほとんどないのに。
☆昨日の報告です。日中はとてもよいお天気で陽射しの暑い天気でした。
☆切れなくなったブレードの問題は仲間たちの友情によって解決しました。
ほとんど作品の完成した呉さんがサンダーごと貸してくれました。
実によく切れます。
電着ブレードとはこんなものだったのか、と驚きました。
私の持ってきた電着は日本製で、大理石にしか使っていません。
でもこんな切れ味は最初からありませんでした。
大理石の道具に関しては日本はいまいちのようです。
☆Carolineの作品を下から見るとこうなります。
Sybilleもがんばっています。
Tobelの作品も立ち上がりました。
そのTobelの娘です。Tobelはとても家族思いです。
☆みんな作品完成のめどが立ったので夕食前から宴会が始まりました。
まだ夕食が届いていなかったので、私もついウイスキーに手が伸びてしまいました。
Tobelのひざの上は彼の息子です。
☆昨夜の夕食です。これまでにないご馳走でした。台湾料理特有のどぎつい香味料がほとんど口につきません。竹の筒は阿美族の弁当です。もち米が蒸して入っています。
白い魚肉団子のスープもおいしかったです。
☆ところがこの夕食の間に天候が急変!
外は大雨です!
道具は事務局の人たちがテントの中に片付けてくれていました。
残念ながら残業はできない状態です。
もう時間は残っていませんが、致し方なく片付けてホテルへ引き上げることにしました。
夜は星も出ていたのですが、仕事をしまう前に小雨がぱらつき始めました。
☆朝野氏は午前に台北へ発ち、もう日本の自宅に戻っていることでしょう。
Carolineは昨夜のうちに帰ってきていましたので、朝食は浅野氏と一緒にとることができました。
☆私の作品は午後に扉が開きました。
だが今日は大ピンチに陥ってしまいました。
先日からUFOカッターブレードが切れが悪くなり、一昨日はとうとう作業が進まないところまで行ってしまいました。それで持参していた外締め電着ブレードをフランジ型に加工してもらうように花蓮の作家に頼んでいました。ところがやはりこの電着もとても切れが悪いのです。まったく作業が進みません。UFOブレードを砥石で研いでみますがまったく効果がありません。
他の作家たちが使っている電着で作業してみるとよく切れます。やはり私の電着が切れが悪いのです。
花蓮でフランジ型の電着が買えないか黄河さんに聞いてみますが、花蓮では手に入らないということ。
そこで黄河さんのものを使わせてもらうことにしました。
日本の作家は自分の道具は絶対に他人には貸しませんが、大陸の人は鷹揚で快く自分の道具を他人に貸すのだそうです。
ところがグラインダーの軸径が日本の物と台湾のものでは微妙に違って使えません。
かくして大口径と3インチダイヤカップのみで作業をするという超・超荒業で作業を進めなければなりません。
ただでさえ時間がないのに、作業の進め方が最悪の状態になってしまいました。
いつもならUFOは2枚は持っていくのですが、今回は他の道具の犠牲になって1枚しか持って来れませんでした。
この調子では未完成のまま花蓮を発つことになってしまいそう・・・・・
なんとか奇跡よ起きよ!
Carolineの仮設置作業画像です。
Carolineのかっこいい事!
☆昨日の旅行記は後日に。